独り言
(９９年 １１月１２月)
１２月３１日
さあ！ ついに明日は２０００年だ。
カモン、Ｙ２Ｋ！ 吹っ飛べ原発！ 狂え世界経済！
１２月２８日
本日は、今年の打ちおさめをするべく、朝早く起き、厳粛な気持ちで雀荘いいとんへ赴きました。
５タテ。
カード満了で赤玉ゲット。
あげくの果てに、最後の半荘のオーラスでは、ダンラスからダブリータンヅモサンショクなどという、はたから見たらヘドが出るほどインチキ臭い６０００オールで鬼まくり。（牌姿は、②②③③⑤⑥⑦５６７五六七 ３巡目に②ツモ）
さすがに、８回もトップをとると、R値もあがるなあ（自慢げに）。
屈辱の５ラスのリベンジを果たし、R値も再び１８００に近いところまで回復。いうことなし。これで、心起きなく年を越せます。
しかし、何だってまた、こんなにバカヅキしたんでしょうか。あれか。早起きは三文の得なのか。それとも、厳粛な気持ちで臨んだのが良かったのか。じゃあ次回は、早起きして冷水を浴びて乾布摩擦して座禅でも組んでから雀荘に行くか。
……よくよく、私も麻雀好きですね。
１２月２７日
じつは、その日見た夢をこっそりと日記にかいて残してあるんですが。
今年も、もうわずかだな……と思ってこの夢日記９９年度版を改めて読んでみたところ、３０字×４０行の書式で、４０枚ほどの量になっていました。てことは、四百字詰原稿用紙に換算すると、１００枚以上。たまればたまるものです。
で、こうした夢日記をつけていない人には、意外に思われるかもしれませんが――読み返してみると、何ヶ月も前、半年も前の夢でも、（ああ、そういえばこんな夢を見たよなあ）と、わりにはっきり思い出せます。嘘じゃありません。本当です。そして、アルバムで過去の思い出に触れて郷愁を感じるように、楽しい夢、恐ろしい夢、不条理な夢、Hな夢、等々が、懐かしくもリアルに思い起こされるのです。
夢のように、限りなく幻に近いような事象であっても、文書化しておけば、形を成す。言葉は偉大です。
１２月２６日
『海賊少女チャリィ』シリーズの第２巻、『さまよう島エウナレダ』の見本が到着。
でも、原稿料が入るのは、来月。
原稿料が入ったら、デジカメを買って、表紙の写真をホームページに載せたいなあ。
１２月２５日
秋葉原へ足を運び、メモリを購入。これで私のマシンのメモリは、３２から一気に３倍の９６へ。
うお！ これが３倍の威力か！ めちゃくちゃ使いやすい！ ……っていうか、すぐにフリーズする今までが使いにくすぎたのか？
そんな、某所のシャア専用掲示板にかきこみをしたくなるような良き一日。
１２月２２日
ネット各所でつまらないと大評判の『無限のリヴィアス』、なんだか私的には、じわじわ面白くなってる（ような気がする）。
ファーストガンダム直撃世代のせいか、戦艦に少年少女が乗り組むってシチュエーションに弱いんだよね。
１２月２１日
中古ってのは、恐ろしいもんで。
西葛西のあたりをチャリでうろうろしていたところ、ブックKという古本屋にて、中古CDセールをしているのを発見。
『天使のオルゴール となりのトトロ』 の美品を、１０円でゲット。
１０円って……。１０円って、あの……。著作権者が知ったら、耳から血を噴きだすんじゃないでしょうか。
でも、小説家は図書館って名の公的機関のせいで、自分の作品をタダ読みされてんだよね。そう考えると、ま、いいか。
１２月２０日
下がる時はあっという間だけれど、上げるのは大変。１着２回と２着３回分プラスになっていても、３０くらいしか上昇しないR値。
お、一句できた。
R値に 一喜一憂 今日もまた
１２月１７日
５ラス。
もう寝る。（わかる人だけわかって下さい）
１２月１６日
渋東シネタワーにて、『ファイトクラブ』を観てきました。
よくできたファンタジーだと思う。よくできた、男の子向けのファンタジーだと思う。つまり、『深夜プラス１』や『大穴』といった、ハードボイルドなファンタジーなのだと思う。
でも。作中に登場する殴り合い団体、『ファイトクラブ』に、なんだかそれほど強烈なインパクトが感じられなかった……。オウムやライフワークなどの常軌を逸した団体がリアルワールドに存在するせいなのでしょうか。リアルワールドのキチガイ団体が、ファンタジーワールドのそれよりもブッちぎりでイッちゃってるってのはコワイ。
１２月１４日
帰宅すると、ポプラ社から電話が。
ぐあー。海賊少女チャリィの第２巻、『さまよう島エウナレダ』の文章に、ケアレスミスがいくつも。お恥ずかしい。なんか今回は、こうしたケアレスミスがぽろぽろ見つかってしまい、ちょっと自己嫌悪。
あと、富士見書房から１月に刊行予定のやつは、『魔魚戦記』にタイトル決定。
１２月７日
ポプラ社のゲラチェックが終わったかと思うや、もう富士見書房のゲラチェック。あれ！ なんだかボクチン、ちょっと忙しいみたいだよ！ この不況下に、仕事があるのはいいことです。実にいいことです。
とまあ、チンケな幸せに身を浸し、馬鹿でっかい幸せをガッツリとつかむことを忘れてしまった日々。
幼稚園生の時は、将来は世界征服して世界で一番偉い王様になりたいと、マジで考えていたのになあ。
１２月４日
森永製菓から、かつて出ていたガンダムのミニモデルつきチョコスナック。これの復刻版が出ています。で、例によって買い漁っている私なんですが。
ガンキャノンが欲しいのに、ギャンばっかり入ってるよォ～！
ギャンなんて。こんなマ・クベ御用達モビルスーツが５個もあったって、処置に困ってしまいます。どーすんだこれ。赤く塗ってシャア専用にでもしろってのか。黒い三連星仕様にでもしろってのか。くそう。ザクやドムやゲルググなら、たくさんいても違和感がないから、いっぱいあってもいいのに。つーか、ギャンなんてマイナーモビルスーツを復刻するぐらいなら、なんでズゴックを復刻しないんだ？ これから復刻するのか？
まあしかし、ジュアッグが５個もダブるよりはマシか。
……というような愚痴をうっかり知りあいにこぼすと、（２７にもなってそんなもん集めて楽しいか？）と白い目で見られるんですが、「俺ってほら、仕事が童話作家だから」と告げると、納得してもらえます。
いい商売ですな。
１２月２日
新潟旅行のお土産として、白山駅の前にある『渡辺あめや』で購入した『飴もなか』、激ウマです。最高です。水飴が入ったもなかです。
以前にデパートの物産展かなにかで購入した飴もなかは、マズさ爆発でした。信じられん。本当にこれも飴もなかなのか。同じ食べ物なのか。なにがどう違うと、こんなに味が違うんだ。
新潟旅行に行く機会を得た方は、ぜひ購入してください。
ああ、そうそう。私は渡辺あめやのまわし者ではないので、そのあたりはご心配なく。
１２月１日
さて、本日はもう東京へ帰ることに。でも、ちょっと待った！ その前に、新潟市水族館マリンピア日本海へ行ってきました。
そして。そ、そして！ な、な、なんとお！ イルカショーの最中、私はバンドウイルカと握手する機会に恵まれたのです！ うおー！ イルカと握手！ やはり、あれだな。日ごろの行いがいいおかげだな。なにしろ、シャチに乗った海賊が大暴れする童話（『海賊少女チャリィ』シリーズ ポプラ社刊）をかいている私ですから、イルカにじかに触ったその感激といったらもう！ イルカって、こんな手ざわりだったんだ……。イヤッホウ！ イルカと握手だ！ イルカさんと握手だ！ どーだ！ うらやましいだろう！ イルカとあくしゅ！ あ・く・しゅ！（以下十数行省略）
１１月３０日
お世話になった人に会うべく、新潟へ。
大雨。
これが、日ごろの行いの悪さってやつでしょうか。東京よりもずっと気温が低いこともあり、寒さに震えあがる私。
夕食には、新潟の郷土料理とかいう、「のっぺ」を食べることに。
大失敗。
なんスか、これ。野菜や海産物の実だくさんスープ……に見えるこの代物、なんと冷たい食いモンです。冷え切ってます。この寒いのに、震えながらこんなもん食ってる私。げろ～。
１１月２９日
渋東シネタワーにて、『トーマス・クラウン アフェアー』を観てきました。
むちゃくちゃ金もちの男が泥棒やってバレちゃうんだけど結局不問になって、しかも女とできちゃう、とまあそんなおふざけがすぎるというかおいたがすぎるというか噴飯ものというか、そんな感じの映画でして。
あーあ。
いいんですよ。べつに。映画だし。フィクションなんだから。好きにやってくださいよ。へっ。
しかし、万が一にもこんなやつが実在した日には、憎悪の対象以外のなにものでもありませんね。
１１月２８日
ポプラ社からあがってきた『海賊少女チャリィ② さまよう島エウナレダ』のゲラなんですが。
なんか、『稲妻』に『いなづま』とか、『死人』に『しじん』だとか、新たな日本語の境地を切り開こうとしているようないないようなルビがバシバシふってありまして。
編集者の方に問いあわせたところ、ゲラの作成って、外注でやってるんだそうです。
外注先を考えたほうがいいんじゃないでしょうか……。いいんじゃないでしょうか……。
１１月２５日
冬はナベですね。料理に手間かかんないし。後片付けも楽チンだし。豆腐も白菜も安いし。そう、安いし！
でも、さすがに三週間ぶっつづけだと飽きるなあ。
１１月２１日
紅茶をよく飲むんですが。たいがい、ミルクティーにします。ミルクとお砂糖を入れて飲むのです。
さて。
本日はスーパーにて、飲むヨーグルトを一本買ってきました。ええ、安かったんで。それにね、これって乳製品で、しかも甘いでしょ。紅茶に入れたら、おいしいんじゃないかな、と。
そのあと何が起こったかについては、ここに多くを記しません。
ヨーグルトって、高熱を与えると凝固しちゃうんですね……。
１１月１８日
ポプラ社の原稿が一区切りついたので、頑張った自分へのご褒美で飯田橋へ（なにかというと自分へのご褒美で雀荘へ行ってますね……）。
５タテ。
さらに、ポイントカード満了の福引で５０００両ゲット。
どうしちゃったんでしょうか、今日は。ガッコンガッコンいい配牌が入ってきて、すくすくとマンガンに育ってしまいます。やっぱりあれか。日ごろの行いのおかげなのか。それとも、場所か。そうか、場所がよかったのか。
神も仏も悪魔も幽霊も信じちゃいませんが、なぜか麻雀に関してはオカルトを信じきっている私です。早いリーチに一四索は切りません。南を四枚もってきてもカンはしません。
とどのつまり、理屈とは無関係に信じたいものを信じているだけなのかもしれませんね。
１１月１７日
獅子座流星群ふたたび！ 昨年の独り言を読み返すと、そのショボさと寒さにガックリきた一年前の自分がまざまざと思い起こされます。今年はそのぶん期待してるぜ、なあ大将！ あれから引越しをした私の現在の住まいは、ほぼ真東、ちょうど獅子座の方に向いています。高さも１０階ですし、あたたかな部屋からベランダ越しに、とっくり眺めてやるとしましょう。
雨が降りました。
１１月１６日
緊急事態発生！ なんと、四月に引越したはずの以前の住まいの水道料金が、現在もなお私の銀行口座から勝手に引き落とされてます！ どうなってんだ千葉県水道局！ オラァ！
電話して事情を説明したところ、返金してもらえることになりました。
なお、電話にでた庶務課長の川上なる人物からは、謝罪の言葉はひとこともありませんでした。
１１月１４日
神奈川県警が色々と楽しいことになっておりまして、街頭インタビューなどを眺めていると市民のみなさんは怒ってますね～。怒っちゃってますね～。「市民の信頼を裏切った！」とかわめいてます。
なんだか、意外でした。
オマワリさんを、みなさんがそんなに信頼していただなんて。
まあ、なんです。最初から信じていなければ、裏切られた時のショックも少なくてすむわけですね。
１１月１１日
平成１１年１１月１１日１１時１１分１１秒到来。
１が１２個か。うお！ そう考えると、なんかキモチ悪ィ。
……だからどうしたんだよ。
お、一句できた。
イタいネタ 独りつぶやく 秋の夜
１１月８日
食玩の『ザ・ガンダムⅡ』の、新バージョンが出回りはじめまして。
２７歳にもなってこのようなブツを買い漁っているダメダメな私ですが、でも欲しい物は欲しいんです。
で、今回の『ザ・ガンダムⅡ』なんですが、案の定といいますか、ターンAガンダム登場もビルスーツであるところのスモーだけ大量に売れ残っていまして……。そう、前回と同様です。ターンAガンダムの人気のなさを、まざまざと見せつけるかのような有様です。
ヒゲガンダムなんて、クソじゃん。そう感じた自分の美的感覚が世間の皆様のそれとかけ離れていないことを知り、安心している次第です。
１１月６日
実家へ帰ったついでに、『シックス・センス』を観てきました。幽霊を見ることができる六番目の感覚を持つ少年のお話です。
先日観たホラーハウス映画よりずっと面白かった。派手なSFXよりも、精神をジワジワ締め上げるネチっこさの勝利。最後に明らかになる秘密も、スパッと決まっています。イジワルな私はネタばらししたくてたまらないのですが、そこをこらえてナイショのショ。ノンタン、ノンタン、おねしょでしょん。
ところで世間には「私は霊能力があって幽霊が見える」とマジツラでほざくユカイな人たちがたくさんいますが、そういう自称霊能者に聞いてみたいことがあります。幽霊って、人間以外のものも存在するわけ？ なんかホラ、その手の本を読むと、動物霊とかいう単語が出てくるじゃない。じゃあ、絶滅動物が幽霊として見えたりするのか？ トキとか。ニホンオオカミとか。ネアンデルタール人とか。ティラノサウルスとか。もしその幽霊が見えて、しかも色まで認識できたら、生物学上の大発見です。恐竜をはじめとする絶滅動物の皮膚の色って、化石からは判別できないんだよね。あ、そうそう。顕微鏡を使うと、微生物の幽霊も見えるのか？
などなど、興味はつきません。
１１月５日
富士見書房依頼の短編原稿の第一稿を仕上げてホッと一息。で、一息ついでに、実家へ。
およそ一月に一回のペースで実家へ帰る私なんですが、なんだか、帰るたびにツブれたお店が目に入ります。世の中、あいかわらず不況なんですねえ……。
ニュースへ目をやれば、不況で潰れる会社を狙い討ちしている金貸し屋の取立てが問題に。
世の中、どちらを向いても地獄また地獄。このぶんなら、死後に地獄に落ちても大仰に驚かずにすむかもしれません。
１１月３日
飯田橋へ。もちろん雀荘へ。原稿かかなきゃいけないんですが。原稿かかなきゃいけないんですが。でも雀荘へ。
３、１、３、１、２、２、１、１、３
よし！ R値が１６００台になったぞ！ イヤッホウ！
でも喜んだ直後、こんな数字に一喜一憂することへの自己嫌悪でヘコんでみたり。
偏差値世代は、数字に現れる優劣への脊髄反射を、植えつけられているんですかねえ……。
１１月１日
ああ。もう十一月か。
おっとお！ もうじき、平成１１年１１月１１日１１時１１分１１秒じゃありませんか！
……どうでもいいな。
１９９９年９月９日９時９分９秒だって、どうでもいいまま過ごしたし。この日に限ってパチンコ屋が日本全国津々浦々、すべてこれ大フィーバーにでもなるってんなら、話は別なのにね。